未経験者だけどビルメンになりたい!すぐに退職しない為に『最低限準備しておくこと』をお伝えします。~後編~

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00こんにちわ、白味噌です。

今回は前回の続きになります。(記事が長くなってしまった為)

 

未経験者だけどビルメンになりたい!すぐに退職しない為に『最低限準備しておくこと』をお伝えします。~前編~
こんにちわ、ビルメン白味噌です。 誰もが最初は未経験なわけですが、未経験者でも避けることが出来る苦労なら避けたいと思うのが心情ではないでしょうか。 特にビルメンは人生や仕事に疲れた方が来る業界と言われ...

 

前回に引き続き、未経験ビルメン(もしくは志望者)が本当の意味で入社する前にやっておけばいいことをお伝えしたいと思います。
※資格勉強なども大事ですが、まずは業務に就いていくための事前準備についてです。

前回記事をみなくても、全然構いません。どちらかというと今回が白味噌が本当にお伝えしておきたいことのメインです。
※空調関係について。

では、よろしくお願いします。

こ の 記 事 の 目 次

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未経験者だけどビルメンになりたい方が、すぐに退職しない為に『最低限準備しておくこと』について~後編~

『熱源』というものを知っておく

設備には『熱源』というものがあります。資格勉強をしていれば知っている方もいると思いますが、『冷凍機』や『ボイラー』などがそれに該当します。

ビルメンは熱源の修理は行いません。ですが、運転や不可の調整などで運転台数を減らしたり増やしたり同時運転したりします。

例えば夏場は当然外気が上がりますので冷凍機が一台では足りないわけで、ほかの冷凍機を回したりします。

同時運転の目安は冷凍機の処理熱能力などで見たり、各設備(負荷)へ送るポンプの運転台数と冷凍機の送り(戻り)の送水量でバランスをみて、決めると思います。(白味噌の現場はそうやってました。正しいかどうかはわかりません)

恐れなくてもこれらは現場で教育されると予想しますが、覚えてほしいことが一つあってそれは

 

〇熱源関係の設備はお互いに関わっていることが多いということです。

 

例えば、冷凍機の台数を増やすとき、処理熱能力が高い(のかな??w)吸収式冷凍機を運転すると、連動してボイラーのちからが必要になります。※吸収式冷凍機は熱源に蒸気を必要とする為。

そうなると、吸収式に送る為の蒸気バルブを開閉する作業が生まれたりします。
※ちなみに吸収式が停止している時に蒸気バルブを閉め忘れると故障エラーが出ます。なにかが結晶化するんですよね。忘れましたが。

なので、冷凍機の種類とボイラーの種類はざっくりで構わないので動く元が電気だとか、蒸気なのかとか知っておくと後が楽です

白味噌は冷凍機ってなに??っていう所からスタートして、なんでこのバルブ開けたり閉めたりするの??ってレベルだったので業務しながら調べていましたが、2年間ぐらいはほぼ毎日勉強していました。

さらに熱源については、他に関わっている設備もあり、それがその熱源を効率よく運用するために必要不可欠なものなのでそれらがあることもしっておきましょう。

いわゆる、『冷却塔』とか『ホットウェルタンク』・『ドレンフィルター』とかですね。

ビルメンには各設備の関係をしっかり理解しておくことが大事です。なぜこの設備は屋上にあるのか、なぜ地下にあるのか、未経験では思いもつかないこともあるかもしれませんが、ちゃんと理由があってその場にあるわけなのでそういう気持ちでいることをこころがけるようにしてください。

難しそうに書きましたが、難しいことは現場行けば全然ないということに気づきますので大丈夫です。

あくまで『こういうものがあるんだ程度』の心持で行きましょう

 

 

空調機の種類と部材の名称・用語・仕組みについて調べる

熱源にちかいのですが、ビルメンの業務のうちでクレームワースト3に入る空調関係の設備については知っておかないと大変です。

知識があれば、テナントやクレーマーを落ち着かせることが多少できますが、知識がないとお客様もイライラしてきます。

建物内の設備について、空調関係の設備がどういうものがあるのかを『ざっくり』調べておきましょう。

白味噌が2つの現場で踏まえた上で、とりあえずこれだけ知ってればあとは現場で調べれば大丈夫だと思います

 

①FCU(ファンコイル:熱源は水 or お湯。熱源である冷凍機やボイラーで作られた水とお湯を配管を通してFCUに送って冷暖する。中間期(春秋は熱源を停止したりするため、ただの扇風機になり下がることも多いため、クレーム対象の筆頭です。こいつの設置してある部屋のクレームが発生する段階が冷房・暖房開始の合図です。)

②エアコン(いろんなタイプの室外機・室内機があるので種類は知っておいた方が吉。冷却塔を使用しているタイプもあるので調べておきましょう。最近はマルチエアコンというのもあるので部屋の調整が便利ですよね)

③全熱交換器 通称:ロスナイ(自宅にある方も多いですが、外気を取り入れる空調機ですが、目的としては『省エネ機器』に値します。外気と室内の温度を近づける目的です。こいつの設定次第では夏とかに結露が頻繁に発生したりします。テナントで使い方を知らない方も多くいる(てかほぼ知らない人ばっか)ので覚えておきましょう)

④AHU (エアハンドリングユニットっていう名称ですが、そんなことはどうでもいいです。ようは馬鹿でかい空調機です。冷媒は水かお湯でダブルコイルという両者両方を供給できるものもあれば、シングルコイルという水かお湯しか送れないものもあります。このシングルコイルは中間期は馬鹿でかい扇風機になりさがります。FCUとあわせてここの供給する部屋からクレームが来たら冷暖開始の合図です。ちなみにダブルコイルタイプはきめ細かい空調調整が必要な部屋に供給します。)

⑤給排気機 : ただ外気を取り入れたり、室内から換気したりするだけの馬鹿でかい機械です。

 

以上ですが、色々書きましたが、重要なのは熱源に何を使用しているかです。

どの建物も省エネをやろうとしていると思いますので、無駄に冷凍機とかボイラーを回すことはないように思えます。

そうなると、空調機器の種類によっては、中間期はただの風を送る機械になり下がるものもあるということです。

エアコンやダブルコイル型のAHUがあれば、熱源が冷媒やお湯・冷水は供給されるかと思いますが、シングルタイプのAHUやFCUは中間期は供給自体を停止するのでクレームが多くなります。

最もビルメンが空調関係で嫌な時期になります。過ごしやすい時期ではあるのですがね(笑)

これらのことをなんとなく念頭にいれておくと、どういう風な仕事をするのか心の準備が出来ると思うので、是非覚えておいてください。

あ、故障は勿論業者任せのレベルになるので、設備があるということだけ知っていれば大丈夫です。

 

 

エアコンの修理方法について調べる

ビルメンは直す仕事ではなく直す手配をする仕事です。

修理したいなら別の業界にいきましょう。白味噌は絶対に嫌ですが(笑)

では、なぜ修理方法を調べるのかというと、白味噌が4年間経験してきた中で未経験者が設備修理の中で一番理解しにくいのはエアコンの修理方法なんじゃないかな、、、と思うわけです。

エアコンって最近のはすごく頭がいいので、ちょこっとした部品のエラーでも正常に運転できなくなってしまう可能性がありますが、それがいっぱいあるし、故障理由もビルメンバーには理解が難しいです。

業者の方は当然どの部品が悪いかは伝えてくれるので、それは大丈夫ですが、ビルメン未経験で不安に思うのは『どういう手順で直すのか』になります。報告書とか書かなければいけないわけなので、ある程度の作業の把握は必要なわけです。

冷媒回収・真空引き・修理・冷媒封入とかよくわからん手順がいっぱいありますし、業者の動きを見ているとガスボンベを途中でひっくりがえしたりして、『それ何の意味があるの??』っていう動きがいっぱいあります。でもちゃんと意味がある事みたいなんです。※白味噌は興味ないのでしりません。わかる方いれば教えてください(笑)

エアコンの仕組みと全体の運転サイクルの把握・修理手順の把握をざっくりしっておいて『会話が成り立てば』ビルメンとしては80%仕事が終了出来たものとして考えてもいいとおもいます。

あとは修理時にテナントとかにかける迷惑とか部屋への入室手続きをおこなっておくとかそういったことで作業は完結します。

会話するの苦手だなーーー、、、て人、、、わかりますよ。僕も嫌です。

でも、座ってるだけで給料でますからそれぐらいは頑張りましょう(笑)

 

各設備間の全体像を捉える練習をする

ビルメンが大変なことに設備の場所を覚えることを挙げましたが、それと同時に各設備がどういう風に関連し合っているかを把握するのはすごく大事です。

なぜなら、なにか異変が起きたときに、そこの現場の設備ではなくその設備と関わっている設備が原因だったりすることも多くあり得るからです。

先程いったFCUと熱源の関係なんてもろそうです。

ビルメンをある程度経験した人なら、現地のお客から『冷たい(暖かい)風が出ない!!!』なんてクレーム言われても『そりゃそうだ、熱源送ってないもん』であっさり終わりですが、もしも電話番をしている人が未経験ビルメンだったら『空調が効かない!!?こりゃたいへんなクレームだ!!』なんて言いかねません。

常駐現場であれば中央監視盤(CRT盤)なるものがあり、一括監視していると思いますが、これらのCRT盤をみることで設備の包括的なイメージがわきます。が、現場に入るまでそれはできないので、入社前のビルメンはネットとかで『中央監視盤・設備・関連』とかで調べると参考の画像がいっぱい出てくるので、調べてみるとイメージできていいと思います。

大事なことは、。実際の現場の各設備とCRT画面の設備全体像をすり合わせてイメージすることです。

ビルメンの必要能力として、全体像を把握して原因を調査できることがあげられますので、ただ単にCRT画面の前でぼーっと画面をみているのではなくて、各設備の関連性を叩きこむようにしてください。

系列ビルメンはそれぐらいできて当たり前ですから(嘘)

 

最低限の緊急対応の方法について知っておく

ビルメンの緊急対応には

・漏水対応

・空調調整対応(風が強い・弱い・冷気が出ない・暖気がでないなど)

・漏電対応

・電気が来ない(つかない)

・照明から煙がでてる

・洗面台がながれない(詰まっている)

・煙感知機が発報した

以上のように一杯クレームが来ます。

これらについては、上記に書かれていることをそのまんま調べてみてもいいですし、『洗面台・漏水』とか『給湯器・漏水』とか『エアコン・水漏れ・原因』とか『排水詰まり・薬品』とか色々しらべれば基本的に全て出てきます。

メーカーに頼まなければいけないものもありますが、ある程度は対応できるものばかりですので、

『もしも設備の不良が発生するならどういったものがあるかな・・・?』と考えてみて、片っ端から検索してみるのもいいかもしれません。

所詮経験していなければ、実際に修理は難しいこともありますが、知っているのとまったく知らないのでは本当に天と地ほども違うので積極的に検索を掛けましょう。

そうすれば、職場の方々から嫌われることはないです。

天井作業の際に脚を乗せられるところをしらべておくこと

 

ビルメンは点検・修理関わらず、天井内に潜らなければいけない時が必ず来ます

その時、天井内を歩いて行って(這っていって)設備の場所までいくこともありえます。

そのとき絶対に天井内を踏み抜いてはダメです

それをさけるために、天井内を歩くルールというものがあります。

 

それは天井内の設備(エアコンとか)を吊り下げる為に天井に打ってある頑丈な『吊ボルト』と連結しているシーチャンとかいう天井下地に脚を掛けることです。

これは未経験ビルメンにはわからないです。予想できませんよ素人には。天井には天井ボードというものが天井下地にくっついているわけですが、石膏ボードは普通にぶち抜けます。もろいです。

なので体重がある程度軽い人は、この天井下地とつりぼるとの連結部に脚をかけて歩いていくことが前提です。
※時々吊ボルトがあまくて抜けてしまうことがあります。絶対の信頼を寄せるのはやめておいた方が吉です。
※体重が100キロを超している人がのぼると天井下地がひん曲がりますwww

 

白味噌も赴任時点検初日でぶち抜きました。本当なら先輩に教えてもらってからやるのですが、人数が足りない為、、、先輩が口下手な為、、、、。

とまあぁ、怪我はしなかったので不幸中の幸いでしたが復旧作業が結構大変でしたので、未経験ビルメンはお気をつけください。

 

白味噌の二の舞はさけるようお願いします。

 

電気工事士と冷凍三種をとる(できれば、、、、で良いです。)

実は前回・今回の記事に書いたことは電工と冷凍3種をとればなんとなく知識がつきます。もしも勉強中の方いるようでしたらそれでいいのですが、もしもまだ資格とってなくて勉強もしたことないかたいましたら購入してみるのもいいかもしれません。

いずれは取らなければいけない資格なわけですから。

冷凍サイクルについては冷凍3種で勉強できますが、これらは建築物環境衛生管理技術者試験でもでてきます。勉強しておいても損はありません。

電気工事士では使う工具について出題されますから資格勉強もかねて効率よく覚えられます。

さらに100V・200V・400などの配線方法や違いについても知れますし、実務でつかう修繕(コンセント・スイッチの交換)などを修得できますので、ぜひぜひ挑んでみることをお奨めします。

系列企業に入社する(できれば、、、でいいです)

最後に、、、これをいっては身もふたもないのですが、やはり入れるなら系列企業に入ったほうが良いです。
休日は最低104日以上が良いです。)

系列企業はマニュアルを作れと指示されるところが多く、コンプラ概念も強いので自分の身を守りやすいですし知識を得る環境も出来ています。折角入社してある程度仕事に慣れても、非番日勤とかいう鬼スケジュールをやらされるようなところならば、ゆっくりじっくり休日が取れる所に出会えるまで会社選びでもしたほうがいいとおもいます。

それに系列は人もまともな人が多い傾向があります。※コンプラがあるので無茶できません
僕は独立系の人は知りませんが何とも言えないのが申し訳ないところですが、ネットで見るような常軌を逸した人は見たことがありません。。。

今はビルメン業界も人手不足ですから、今なら4点セット+30台なら未経験でも系列企業に入り込める可能性は大いにあります

もしも前職で営業とか接客業をやっていた方なら殊更入社できる確率はさらに上がると思います

忘れないでほしいのは、ビルメンは技術職ではなく、人と接する仕事(謝る仕事)の面が強いので、それに上手く対応できる人材の方が長く見て重宝されます。

実際に、テナントにかみついたり、わけわからないこといって首になったりする人も見てきていますので、あくまでサービス業ということを理解したうえで面接し、系列企業に入るようにしてください。

いろんな意見がありますが、ある程度の母体を持った系列ならまず、最低限の保障はされますから、未経験の人はあまり高望みせず、地道に2年間(ビル管受験資格を得るまで)がんばりましょう!!!

縁があれば白味噌と会えることを祈っています(そんな人いないか笑)

 

まとめ

さて、長くなってしまいましたがいかがだったでしょうか?

今回の記事は未経験でビルメンに入社する方へむけて少しでも長く、少しでも楽に業務が出来るように書きました。

白味噌が4年前入った時は結構大変でしたが、本当にいい先輩が田に恵まれたおかげで今楽をできています。良い職場に恵まれるかどうかは運次第ですが、ある程度の現場の理解ができれば自分自身で楽な現場にすることは十分可能です。

でも、ビルメンは雑用+技術的な知識を深めなければいけないことも多く有る為、どうしても未経験者では付いていけないことも出てきてしまうことも仕方ありません。

なので入社するまえに出来るだけ必要な最低限の情報を知ってもらって準備をしてもらえれば、大分楽になると思いました

ビルメン業界にきてよかったなって思う人は、系列企業には一杯います。趣味に生きるひと・共働きで頑張る人・株などの副業をやる人などいっぱいいますが、皆楽しそうに過ごしています。

 

ネット上に溢れる悪い部分だけを見るなんてほんとナンセンスだと思います。ビルメンでしか享受できない良い面がいっぱいあるので、怖がらずに飛び込んできてくれると嬉しいです。

では、今回はこの辺で!!また次の記事でお会いしましょう!!!

 

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