こんにちわ。
前回は病院での日勤作業についてお話ししました。
今回はオフィスビルの日勤作業について書こうと思います。
前回書いた病院での作業はどちらかというと、ビルメンテナンス側の色が強く、作業員よりの立場でした。
修繕の立案はあくまで総合所長と設備所長が立てていた為、その他の所員は
全員点検修繕班になります。
しかし、現在勤務しているオフィスビルは『1人現場』です。
その為、全ての業務を1人でこなす事は実質不可能ですので、
他人の手を借りることになります。
他人の手、というのが契約している外注業者になり、僕の仕事は外注業者との交渉や
契約通り点検がされているかの管理になります。※ただし、簡単な修繕やフィルター清掃等は僕も行います。
では、オフィスビルの1日のタイムスケジュールを見て見たいと思います。
7:40 出勤・着替え
7:50 開館準備 ※基本的に自動タイマーで自動扉が解錠されるのですが
手動で解錠する箇所もある為、早く出勤するよう契約で定められています。
8:00 業務開始 メールチェック
8:20 書類作成作業 ※見積もり作成
10:30 ビル巡回点検
11:00 書類作成作業 ※消防訓練の計画作成
12:00 昼食
13:00 書類作成 ※pcb含有物の手続き書類作成
業者との廃棄の段取り
17:00 最終巡回
17:30 終業 ・帰宅
以上がオフィスビルのの1日の仕事内容です。
・・・・・なんか、何もやってないですよね??汗
なんというか本当に書くことがありません(笑)
というのは、この現場で作業をすることが全くなく全て業者に振ってしまうからです。
その為、普段は様々な契約内に対するチェックや不良が発生した際に依頼する業者(電気・空調・給排水・建築など)の選定をおこなっています。
契約している業者に任せればいいのでは、と思う方もいるかもしれまんせんが、
契約業者の修繕金額が高くお客様(オーナー・pm会社)の許可が頂けないことも
多くある為、作業の難易度に合わせて頼む業者を変えるようにしています。
※例であげれば、汚水槽などにある排水ポンプの交換などであれば、設置位置にもよりますが、ある程度はどの業者がやっても大きな差は出ない為、出来るだけ安く、かつ見積もりの内容が詳しく記載してある業者にお願いしてあります。
たった15分程度で終わる作業(配線を通し圧着するぐらい)で費用を1人工(20000円とか)取ったりされますからね。
特に系列系だと下請けとのお付き合いもある為、金額面がなぁなぁになってしまうこともあります。思い切って全く新規の業者を選択することも時には大事なのかなと思っております。
僕は以前所長に『そういうのだいじだけど、中々出来ないよ』と言われました。出来ないよの言葉の中には色々な意味が含まれていそうですが、、、。
まぁ、1人現場ですので好き勝手やっています。(笑)勿論、工事でミスした事は今の所ありません!
他にも、各設備の設置年数からメーカー指定の耐用年数を調べ、事前に修繕の見積もり書を提出します。
これは、事前に出すことで『ちゃんと修繕計画を提出しているのだから、壊れても管理会社には責任はないよ』という予防線を張っている意味も含んでいます。出していない、壊れちゃった、直してくださいでは何を管理しているんだと怒られてしまいますからね。
※でも僕自身の考えとしては、致命的ダメージでなければ壊れてからでも大丈夫なんじゃないかなと思っていたり。
修繕計画で出す見積もりは多額なものが多い為、やはりオーナーからの許可は中々おりません。この辺りが中々難しいところで、何度も危機意識を刷り込んで更新してもらえるようプッシュするのが仕事ですね。
見積もりが実際許可通れば業者との日程の段取りですが、これはテナントや自分の出勤日、プライベートのスケジュールを考慮して決めます。
急ぎであれば、迅速に、遅くてもいいなら都合のいい日に調整します。
テナントに対しては、割と強引に営業作業中でも実行します。というか、そういう風にテナントにお願いします。だって休日出勤したくないですから。
恐らく、ビルメン屋としてはありえない部類に僕は入ると思います。
※テナントからクレームが出るまではこの姿勢はやめません(笑)
上記がオフィスビルメンの仕事内容です。軽微な作業なら自分でもある程度は
やりますが、基本的に外注業者に全振りです。
それからの調整と報告までの一連の流れが僕の仕事になります。
もしビルメンとして働いてみたい・興味がある方がいましたら、こういう現場もあるという事をしっておいて欲しいと思います。
ただこういった現場では、ハッキリ言ってビルメンとしての設備の対応能力を向上させるのは難しいと思っておいたほうがいいと思います。
確かに自分のペースで仕事は出来ますし、資格勉強もやろうと思えばいくらでも出来る環境です。
しかし、実際のトラブル対応をしたことがないビルメンが資格をつけたところで
トラブル対応が出来るのか、というとそれは難しいかなと思っています。
※業者とオーナー(pm会社含む)に状況を説明できる知識は身につくと思います。
時には自分で処置しなければならない場合もありますので、その対応が資格勉強だけでは身につかないからです。
やはり最初はある程度大変な現場を知ることが一番だと思います。
病院、オススメです。※将来性的な意味で。
病院で3年間勤めたからこそ、建築物環境衛生監理技術者試験にも一発合格出来たと本気で思っていますから。
現ビルメン・ビルメンを志す人達への参考になればと思います。
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