こんにちわ、白味噌です。
経験5年目になりましたが、最近よく思います。
『正直この資格をとるぐらいだったら別の資格試験に時間を当てればよかったな』って。
完全に白味噌は努力の方向性を間違えました。正直、後悔してます。
待機時間があるビルメンでも流れる時間はみんな同じです。出来るだけ効率の良いやり方で、楽して資格をとって休日の多いビルメン会社に入社することを祈っています。
今回は資格試験の頻度や業務の有用性から、現在ビルメンの方・ビルメンを志す方にこれだけ取ればいいんじゃない?という記事にしたいと思います。
それではどうぞ。
こ の 記 事 の 目 次
ビルメン資格 基本4点セットって本当に必要??って白味噌が思う理由
なにも狂信的に基本4点セットを取らなくてもいいと、白味噌は思います
今ビルメン業務やっている人って、入社したあと上司とかに基本4点セットの取得を勧められたりしませんでしたか??
白味噌はされました。なんだか基本的な資格でひよっこはこれを取得するべきだと。この業界の慣例みたいなものみたいです。
まぁ、業務で携わるものに冷凍機やボイラーがあるので理由はわかりますけど、正直資格取得をするまで勉強することなのかなって思います。資格試験内容の実務に関わるべきところだけやっておけばいいんじゃないかなって思うんです。
ビルメンって基本作業は点検と雑用と修繕と立会と見積り作成と業者調整ですが、全部しっかりやろうと思うと入社してすぐの新米ビルメンには正直覚えることが多くて大変です。
その上、資格までとれなんて・・・・。折角の休日を資格勉強するなんて嫌でしょうに。最近は待機時間に勉強することを許さない(勉強する暇がない)現場も多くありますし。
しかも、『電気工事士2種・冷凍三種・ボイラー2級・危険物乙4』って、年に1回しか受けられない試験が2つもあります。
※電気工事士は前・後期で併せてどちらか一回のみ受験可能。
テキスト代金や資格受験料、勉強に費やした時間をお金に換算した時、これらの資格を全部取る必要があるのかなって思います。
資格手当てがもらえるからっていう意見も分かりますが、多分全部取得してつく資格手当てって1万円前後だと思います。
1万円/月の手当で、1年間で12万。2年間で24万、、、、。
大きいと言えば大きいですが、・・・・やっぱり、冷静に考えて『費やす時間』の方が勿体ないと思います。
新米ビルメンだからこそ、最初から難しい資格試験に挑んだ方がいいと思います。
資格勉強をするなら若いうちが良いと思う。難しい試験であるならなおさらです
最近白味噌がとみに思うのは、『体力がおちてきたな』ということです。
オフィスビルメンをやっているせいか、とにかく動かなくなってしまって、スタミナの衰えが本当にまずいです。
病院ビルメンだったときには毎日動きまくっていたので、夜になっても元気でしたが、今では階段を1階~3階まで上るだけで息切れします。元々、スポーツしていた身なのでかなりショックです。
30台に入ってなおさら体力の衰えを感じます。 疲れてしまうと、睡眠がくびをもたげて逆らえない。。。。
というわけで、仕事をしながら資格勉強というのはとにかく大変なので、若い年齢の方は次の段落からの白味噌の意見を参考にしてもらえればなと思います。
※おせっかいだとは思いますが、悪いことにはならないと思いますので。
新米ビルメンほどおすすめ!! ビルメン資格を狙うなら、最初から『三種の神器:建築物環境衛生管理技術者(ビル管)』を狙うべし!!
なぜ最初からビル管取得を目指すのか?
新米ビルメンの内は将来的にビルメンをつづけていくかの判断が出来ていない人も多くいると思います。
というよりは、それが当たり前だと思います。まだ新米なわけですから。
なので、それなりの勉強時間を費やすビル管を最初に受験するのは、無謀じゃないかと思われる方も多いかもしれません。
もしも途中で辞めたら、勉強時間が勿体ないと思うかもしれません。
でも、違うんです。白味噌も4年前はそう思っていました。でも本当は、新米ビルメンだからこそ、ビル管の資格試験から勉強を始めるべきなんです。
電気主任技術者3種でも、エネルギー管理士でもなくて、ビル管が最適なんです。
それはビル管という資格が、
『ビルメンが行う業務の根本を知ることが出来る試験内容』だからなんです。
ここで、建築物環境衛生の試験の出題問題を、ウィキから一部引用します。
試験科目及び問題数
- 午前(試験時間3時間)
- 1. 建築物衛生行政概論(20問)
- 2. 建築物の環境衛生(25問)
- 3. 空気環境の調整(45問)
- 午後(試験時間3時間)
- 4. 建築物の構造概論(15問)
- 5. 給水及び排水の管理(35問)
- 6. 清掃(25問)
- 7. ねずみ、昆虫等の防除(15問)
上記の内容の2・3・5については、ビルメン業務に直結です!
例えば、ビルメン業務の中には空調関連のクレームで漏水が発生した!ってくるケースがあります。
『これは原因は結露ですね』っていえば、それで終わる場合もありますが、『じゃあ結露が発生しないようにするには吹き出し温度と室内の温度をどのくらいにすればいいか?』って言う話にテナントから相談される可能性が有ります。※白味噌はされました。
これらを解決する知識がこのビル管の空調の項目に詰まっています。問題を実際に見てもらえればわかります。
加えて、問題数から見てもらえればわかるように他の項目に比べて2・3・5は問題数がはるかに多い!!
つまり、このビル管の2・3・5の項目をやっておけば、自然と業務に関わる知識もつくし、ビル管試験を通る為の下準備もできるということになります。※業務に必要ないような問題もあります
ビル管の出題項目の1については、はっきりいって試験1か月前にやれば十分間に合いますし、なんなら手を抜いてもいいぐらいです。
4・6・7は2・3・5程ではないにしろ、建物管理をする上で必要不可欠な知識です。youtubeで検索かければ、全て詳細かいてある問題ばかりですので一度検索かけてみてはいかがでしょうか?
自分たちの仕事は『建物のなかにいる人たちが不自由なく過ごせる場を提供する仕事』なわけですから、ビルメンテナンスのいう枠組みでみれば、この資格が重要なのはわかると思います。
この資格を取った人が、責任者候補になるのもうなずけることだとおもいます。
さて、冒頭で『もしもこの勉強をやって途中で辞めたら勿体なくない?』と書きましたが、はっきりいって、基本4点セットの取得に費やす時間を考えるとどっちもおなじ程度です。むしろ、基本4点セットの方が勿体ないです!!
基本4点セットって、当たり前のようにかかれていますけど、結構難しいです。実際に受かろうとすると、上手く受験スケジュールが組めた条件下で最短で1年、普通にいけば2年かかります。勿論、2年で取れるって保証もないです。
そもそも試験内容として、ボイラー・冷凍機・電気・危険物の扱いって全部勉強項目が違うじゃないですか。
あっちをやればこっちに活きるってことがなかなかできない試験内容なんです。要は応用が効きにくいということです。単独で別々の勉強をやっているから非効率です。
2年どっちにしろかかるのであれば、基本4点は参考程度に抑えて、先にビル管勉強を進めたほうが業務内容的に幅が出て良いかなって思います!
※4点も取得を目指すのではなくて、知識を得る為に勉強をするのはとっても良いと思います。勉強するのと取得するのでは費やすエネルギー量とお金が違います。
たとえばですが、もしも2年ほど勤めあげたときに、下記の条件で転職活動したとします(もしくはビルメン業界出戻りでもいいです)※年齢は問いません。
①ビルメン経験 2年 + 建築物環境衛生管理技術者
②ビルメン経験 2年 + 基本4点セット
どうでしょうか? どちらを採用するでしょうか??
業界内では、ビル管の方が難易度としては上のわけですから、こういう判断は間違っていないと思います。
ただ、ビル管の資格勉強にも欠点があります。
それは、『電気設備の問題がない』ということです。
元々、この資格では『空調と環境衛生』についての試験なので、電気は全く網羅しません。
※何故か去年、電気関係の問題が1問出題されましたが、、、、謎です。イレギュラーかと。
なので、ビルメンに大切な知識の一つである電気については、独自で行う必要が出てきます。
白味噌的に同時進行で、とってもいいかな?って思う資格の順番について
1番は電気工事士
全段落の最後に書いたように、ビル管試験の欠点は電気に関係する知識がほぼつかないということです。
ビルメンは修繕でいやでも電気を取り扱いますから、自分の身を守る意味も含めて電気の勉強はしたほうが良いとおもいます。
なので、電気工事士(2種でOK)は4点の中では最も最優先でとるべき資格であると思います。※勉強すべき?
資格取得まではいかなくてもいいので、工具や配電方式、作業の仕方をを覚える勉強するのはありです。
ビル管試験はなんといっても、2年の実務経験が必要です。2年は思った以上に長いです。
散々ビル管を先に勉強したほうがいいといってきましたが、メインがあくまでビル管なだけで、余裕があるなら電気工事士もガンガン勉強したほうが良いです
2番は冷凍3種
他の記事でも書いたのですが、ビルメンのメイン業務のなかに空調関係の作業があります。修理とかはビルメンはしませんが、理屈や知識を持っておかないと業務上困ります。
特にエアコンとかの修理方法などの知識は他の設備と違って理系がガッツリ関わってくるので新米ビルメンには難しいです
それらの知識がこの資格試験を勉強すれば身に付きますから、こちらも余裕があれば勉強してみればいいと思います。
ビル管試験にも冷凍機の問題は出題されますから、詳しいことを知りたい方は冷凍3種をどうぞ。
3番は、ボイラー2級 ※ただし、大型現場でボイラーがあるところに限ります
白味噌的には、ボイラー2級は必要ないなぁって思うのですが、もしも現場に炉筒煙管ボイラーとかあるならば、勉強しないわけにはいきません。
ボイラーの取り扱いにおける手順ミスは、周囲に大規模な影響を与える可能性が高いです。
※低水位状態からの給水による爆発など。気になる方は『ボイラー・低水位・爆発』で検索をお奨めします
※爆発までいかなくても、低水位状態で、ボイラー緊急停止とかは普通にあり得ます。白味噌も体験したことあります。それはまた違う記事で紹介します。
冷凍は基本的にビルメンの作業で事故が発生するようなことはないですし、電気設備も何の解決にもなりませんが電気自体に近づかなければ、さほど自身にたいして危険なことはありません。(近づかなければ感電もしない!!)
ですが、ボイラーはちょっとした不手際で火傷や爆発が発生しますし、停止による他の機器(施設)への影響もデカいです。
なので、現場に自分でバルブ開けたり、動作テストをおこなう大きなボイラーがあるところはボイラー二級を勉強しておいた方がいいですね。繰り返しになりますが資格をとるところまではいかなくてもいいので。
危険物乙種4類? はっきりいって、いりません!!
なんでこの資格が必要なんだろ?ってよく思います。
いや、重油とか取り扱うから勉強する意味はわかるんですけど、、、、。現場に一人持っている人がいればいいのでは?
新米ビルメンに積極的に資格取得を進める理由がわかりません。もっと他に勉強することがあるとおもうのですが、、、。
白味噌が勉強して意味がないと思った試験なので、良さを紹介することが出来ません、勉強に意味を求めることは間違えっているかもしれませんが。
どなたかわかる方いたら、教えて下さるとうれしいです。
危険物関連は調べることすら煩わいしいので(この試験に白味噌は3回も落ちているので単純に嫌いなんです(笑))
建築物環境衛生管理技術者を勉強するならSAT(株)のDVD講座を受講しよう!!
無駄に長い文章を読んでくれてありがとうございました。
最後にビル管の勉強の仕方について触れておきたいと思います、
ビル管試験は調べていただくと解りますが、問題数が180問あります。
そのなかで、65%『以上』の得点を取ることが必要なので、つまり117点/180点が合格ラインになります。
117点もとらなければいけないのですが、逆の見方をすると『63問も間違えることが可能』です。
この間違えてもいい!というのが味噌です。
要は拾える問題は確実に拾って、捨てる問題は捨てて良し!!です。
ビルメンは去年受験しましたが、先に説明した『空調』『給排水』『建築物の環境衛生』はほぼ満点でした。
これは自慢とかではなくて、業務に携わって過去問を周回すれば自然とそうなるんだと確信しました。
ですが、やっぱり難しくて問題数が多く最初の内は頭に入ってこないと思います。
なので、勉強のさわりは
『SAT株式会社』の建築物環境衛生DVD講座を受講して、それを何度も見返すといいと思います。
※大体5万ぐらいかかります。
それを見たうえで、過去問を解いてわからないところは解答をよんで、またDVDをみて、過去問を解いて、解説を読んで・・・・・・を繰り返せば、5か月程度で合格ラインに余裕で乗ると思います。
※過去問は『赤本』1冊で十分!!
といっても、5か月ぐらいはかかるわけですから、本記事でお伝えした通り、入社と同時に勉強を開始すればいいと思います。
2年以上の勉強時間が確保できるわけですから、余裕で合格できると思いますよ!
ずっとビル管だけ勉強していると疲れると思うので、業務に関係する電工や冷凍を同時進行ですすめれば、業務に関しては怖いもの知らずになると思います(あくまでビルメン作業の中での話ですw)
勉強方法は人それぞれ・金銭関係も人それぞれですから、勉強方法はお任せしますが早く勉強すればこの業界で最もコスパの良い資格が手に入りますから頑張ってみてください。
※一応、白味噌が受験した時の勉強方法とかを記事にしていますので下記に載せておきます。参考になればと思います。
まとめ
今回は未経験から4年間白味噌が資格を効率的に取れなかった反省を活かして、ビルメン未経験者・新米の方々に効率的に資格をとれるようにアドバイスの記事を書きました。
現在進行形で基本4点セットを勉強している方には不快な内容もあったかもしれませんが、絶対に白味噌の考えは間違っていないと思っています。だって白味噌が実際に勉強したからこそわかったことですから。
前回記事にした『未経験者の方がすぐに退職しないよう~』って記事が結構よかったみたいなんで、みんなはきっとできるだけ効率的に資格も仕事もしたいのだなと感じました。
なにより、『ビルメンを辞めない記事を読む』ということはすくなからず、『ビルメンの仕事を続けたいかたが多い』という風にくみ取れます。
そんなやる気に溢れている未経験者や新米の方々に、少しでもこの仕事を続けてもらえるような記事を書いていこうと思います。
では、上から目線のアドバイスでしたが、上手く咀嚼・解釈して頂けると幸いです
ではまた次の記事でお会いしましょう。
※ちなみに、前回評判が良かった記事『未経験者がすぐに退職しない最低限の方法~前編と後編~』を載せておきます
こちらを読めば最低限のビルメン作業はバッチリです
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