こんにちわ、白味噌です。
ビルメンになりたい方は気を付けなければいけないことがいくつかありますが、その中の一つに勤務体系があります。
『現場』もビルメンの仕事の忙しさを決めるうえでとても大切なファクターなのですが、こればっかりは運任せになってしまう可能性が高いので仕方がないところはあります。
なので、もう一つの大事なファクターである内容の『勤務体系』についてはある程度求人内容をみて判断するようにしたいものです。
今回はビルの『勤務体系』である『常駐型』・『巡回型』について触れてみたいと思います。
こ の 記 事 の 目 次
ビルメンの勤務体系について
ビルメン勤務体系の種類について
ビルメンにはいくつかの勤務体系があります。
大きく分類すると下記に分類されます。
①常駐型:一つの建物に1人~複数人で常に滞在して勤務する体系
②巡回型:自動車にて複数の現場を点検する体系
どちらが良いか悪いかは本人の特性によるところもあるので何とも言えませんが、『ビルメン初心者が入社してすぐに勤務するならどちらがいいか』という視点ではお答えすることが出来るかもしれません。
結論から言うと・・・
白味噌としてはビルメン初心者は『常駐型』をお奨めします。
その理由について細かく見ていきたいと思います。
常駐型について
まずは常駐型についてみていきたいと思います。
建物の中では色々な設備が絡みあって機能しています。
建物の規模が大きくなり、用途が複雑になればその分設備も増えたり大きくなったりするので、常にその設備の目に届くところにいないと事故発生時に対応ができません。
その為、その建物に常に滞在するメンバーが必要になってきます。その建物に常に常駐するメンバーたちがビルメンであり、『常駐型』の勤務となります。
常駐現場は規模によって常駐するメンバーの数が変わってきます。
白味噌の元々いた病院現場では総勢30名ほどのメンバーがいました。そのなかで、毎日20名を超える設備員が出勤していました。
意味もなく多くの人数が出勤するわけではなく、毎日決めれらた点検を行う必要があるからです。
建物規模が大きくなれば設備の設置場所にいくだけでも時間がかかりますし、点検一つをこなすのにも時間を要します。
そのため、点検は3人1組とか2人1組とかでチームを組んで点検行っていくスタイルになります。
不良修繕の立会いの予定も入るので、そちらに人数を割かないといけない為、常にある一定の人数は確保しておかないといけないことになります。
常駐現場のメリットは下記になります。
①常に同じ現場にいるので、一つの設備に対しての知識を深めることが出来る
②常駐する現場は規模が大きめなこともあり、現場の用途によっては複雑な関わり合いを持つ設備も出てくるので、巡回型に比べて設備への知識の柔軟性が勝る傾向にある
③常に同じ現場を見るわけなので、巡回型に比べて覚える行程が少なくて済む
④施設の職員との付き合いが良くも悪くも密になる為仕事がしやすい(お友達・・・というといいすぎですが、フレンドリーな関係を築くことが出来る為、融通が利くため作業がしやすい)
逆にデメリットは下記になります。
①長くいると飽きてくる
※常駐現場先が家みたいな存在になっている人がいます。
②集団生活をやむなくされるので人間関係の構築が結構大変
※派閥があったりします。どうしても嫌な人とかとの作業が大変です。
③規模が大きいので更新とかが結構大変
※広いと一つ更新するのにも時間と打ち合わせが必要になります。
④現場のマイルールを覚えることが結構大変
※それ意味あるの??ってルールが結構ある。
⑤規模が大きいので泊り勤務が結構大変
※睡眠時間が2~3時間とかがざら。白味噌の勤務先のことです。
常駐現場のメリット・デメリットについて触れてみました。
次は巡回現場について触れてみたいと思います
巡回 現場について
白味噌は常駐現場しか体験したことがないので、巡回現場所員から聞き取りした内容を踏まえたうえで記載させていただきます。※巡回の設備員とやり取りをする機会がたびたびあり、色々情報を聞き取りしています。
巡回現場は移動手段(車や電車など)を利用して、契約している現場を巡回していきます。
こちらも複数人で点検することが常ですが、建物の用途・規模としてはそこまで大きいものはなく、オフィスビルや小規模ホテル、マンションなどが該当しています。
建物の規模が小さめな分、設備の種類なども少な目でありきたりな設備なものが普通です。
※エアコン・ロスナイ・ポンプ・自火報程度。冷却塔とか熱源装置などもあまり見る機会はありません。
常駐現場に比べると技術的な知識はそこまで求められない傾向があります。
巡回現場の所員はどちらかというと『ビルマネ』寄りの仕事内容になり、見積り作成やテナント・オーナーとの折衝業務になることが多いです。
※平ビルメンでもです。巡回型で見積りを作ったことが無い人は見たことがありません。
ビルメンの業務でも常駐型と巡回型でここまで離れてきてしまいます。
巡回現場のメリットについて触れていきたいと思います。
①車などで巡回するのでドライブ好きにはもってこい
②複数の現場を効率よくみなければならないので、仕事の業務配慮の仕方が上手になる。
③見積り作成や折衝業務が主なので、将来的に系列ビルメンの目指すところである『ビルマネ 』に近い業務を経験できる
④テナントとの接し方が『仕事的』な関係になるので、ある意味気楽である。
※密な関係を嫌う人は良いかもしれない
⑤規模が小さい現場が多い(事務所とかの夜間は休み)の所が多いため、泊り勤務が常駐現場に比べると易しめである。
巡回現場のデメリットについて触れていきたいと思います。
①車で巡回するので、交通事故の恐れがある
②現場の規模が小さいため、技術力や知識力があげづらい
③点検現場が多いので、常駐現場に比べると自分のペースで点検出来る箇所は少ない。
※スピードが求められる傾向にあります。多い現場では70か所ぐらい担当するところもあります。
④巡回現場は退職者が多い
※点検に見積りに折衝に修繕とやることが多いため。
⑤見積り作成・折衝が発生するのでそういった作業が苦手な人は向かない
⑥多くの現場があるので、建物の築年数がバラバラでオーナーの人格もバラバラになるので結構めんどくさい
巡回現場のメリット・デメリットについてふれてみました。
未経験で入社するなら、常駐現場か?巡回現場か?
色々と常駐現場と巡回現場の違いについて書いてきましたが、じゃあ、未経験者がもし入社するならどちらを選ぶようにすればいいのか、、、という話になってくると思います。
白味噌は未経験で入社し、3大極悪現場の病院で3年間勤務後、オフィスビルに一人現場へ移動した立場からすると・・・・・・
未経験者は『常駐現場』を選ぶべし!!!です。。。※巡回現場は経験したことないけどね(笑)
理由はいくつかあります。
やはり未経験で入ると『右も左も設備もわからない状態』なので、ただでさえ設備を知るだけでも大変なのに、加えて巡回する現場の場所や運転まで発生する巡回現場は大変の一言です。
それに、巡回現場の設備は基本的な設備しかないので、設備を深く知ることができません。
巡回現場は点検をこなすので精いっぱいで設備を深く調べている時間がないのです。
逆に常駐現場は待機時間が結構発生しますので、その時間中に設備の取扱い説明書などを読んだりして設備への知識を深めることが可能です。
業者立会いの時もじっくり業者の作業を確認できますので、その時に実技を見て学ぶことができます。
常駐現場は自分の担当している現場さえ覚えてしまえば業者との細かい折衝もないですし、基本的に気が楽ですので未経験者がビルメンの仕事内容を学ぶ場としては最適だと思います。
さらに、激務現場である病院・ホテル・商業施設などに行けば、山のように営繕作業がありますし、業者がやるような作業も自分たちでやることも多いですから、さらに学べることが多いですよ。
※自分たちで直すことが会社として良いか悪いかは別の話です。
作業を自分たちで行うことができれば、不良が起きた際の必要な工事などもわかるようになりますし、ビルメンとして勤めていくうえでとても役に立ちます。
よくネットでビルメンが楽だという意見を目にしますが、それは『ある程度の知識をつけた人たち』からすれば楽なだけであり、未経験者で何もできなくても楽だという意味では決してありませんので注意してください。
そこのところをはき違えると本当に痛い目を見ます。
そうやって退職していく中途入社の方々をよく見てきました。公務員試験の片手間で入社するとかって人もいましたが、こぞって1ヶ月もせずに辞めていきました。
え??なんですか?? 白味噌、お前も人のことは言えないだろって???
確かに、白味噌も怠惰な生活を好む屑野郎には違いありません。
ただ、勘違いしてほしくはありませんが、白味噌は基本的にそれなりに努力はする子です(笑)
白味噌は別に自分で工事とかやりたいわけではないですが、作業をするのが嫌いなわけでもありません。
目で見て実際に実施し身に着けた技術が、たとえ『なんちゃって技術』だったとしても決して無駄にはなりませんので、念頭に置いておいてくれると嬉しいです。
まとめ
常駐現場と巡回現場について白味噌の視点から色々書いていきましたがいかがだったでしょうか??
ビルメンを志すかたがたは資格や会社(系列・独立)で悩んでいるとは思いますが、意外と気にしないところが今回記事にした常駐か巡回かについてです。
でもこれもおなじぐらいビルメンを続けていくうえで大切なファクターになりますので必ず頭に入れて就職活動をしてほしいと思っています。
※実は最初白味噌も入社した時『病院 か 巡回か』の二択を迫られていました。当時は良いか悪いかはわかりませんが、病院現場に行けてよかったと今では自信を持って言えます。
究極論を言うと現場も会社も自身にとっていいか悪いかは『自分次第による』いうのが正解だとおもいますが、それでも出来る事なら自分の性格や嗜好に近い職場のほうが良いに決まっています。
現ビルメン・ビルメンを志す方の参考になればと思います。
それではまた別の記事お会いしましょう。
コメント