こんにちわ!白味噌です。
前回はビルメン資格三種の神器の一つである建築物環境衛生管理技術者特定建築物(以下:ビル管)の概要について記載しました。
実は白味噌は2018年にこの資格試験を初受験し、見事一発合格致しました。
今回はどうやって一発合格したのか、白味噌の勉強方法や受験対策について記載していきたいと思います。
こ の 記 事 の 目 次
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理)の資格試験 合格体験記
受験をしようと思ったきっかけ
ビルメンになってから4年目に突入した頃、白味噌は無性に仕事を辞めたくなっていた。
なんというか、ビルメン業務に慣れてきて代わり映えがしない毎日になり楽なのはとても良いのだが、楽すぎて鬱になっていました。(この時、既にオフィスビルに異動していました)
そろそろ転職しようかな、、、と思い始め、色々転職サイトに登録したところ、中々いいオファーが無い。なにか現状で足りない点があるんだなと思いました。
白味噌は今の会社での一つの区切りが欲しいのと転職に向けて武器を一つ得てから転職活動をしようと思い、資格試験として最も難易度の低いビル管試験にターゲットをきめたのでした。
勉強を開始した時期は?
ビル管試験に目を付けたのは4月頃。試験まで残り6ヶ月を切っている状態でした。
とりあえず、まずはビル管理試験の問題集を購入しました(※購入したのは有名な『赤本』です)
『まぁ、なんだかんだと設備に従事しているし、いけるっしょ!』と軽い気持ちでとりあえず、自力で2017年度を解いてみた所、、、、、
届いてからパラパラッと中身を見てみると、さすが180問と言われる問題数なだけあります。
問題の解答内容を見てるだけで吐き気を催しかけました。
『なんだ、これ。。。。全然わかんねーーーー、、。』
7項目ある分野の内、自分が携わる設備と空調でさえ半分もいかない正答数。
記憶にある限り、最初に解いた年度は35/180ぐらいでした。※ちなみに合格ラインは117/180です
4月はあまりの難しさにショックを受けてしまい、5月のGWに海外にいくことも重なって、勉強を投げ出してしまっていました。GWが明け、なんとかもっとすんなり初期知識を得る方法はないか探っていたところで、あるDVD受講のサイトを見つけたのでした。
そのサイトは、工業系資格で一定の評価を受けている『SAT』という会社でした。
この巡りあわせが僕の試験の合否を分けたといっても過言ではありません。
金額も5万程度と割と高かったですが、最も大事なものは時間という考えの白味噌。必死に勉強したのに落第してまた来年勉強、、、なんて絶対嫌だ!!使えるものは何でも使う!!!やってやる!!
それぐらいの意気込みだった白味噌はすぐにDVD受講購入に着手しその到着を待ちました。
白味噌の勉強方法 其の1~DVD受講で概要を頭に入れよ!!~
注文したSATから郵送され、中身を確認しました。多くあるDVDを裁断し、教科書を確認。すぐに自分の最も知識のある給排水・空調関連のDVDを教科書とともに目を通しながら、SATの質の確認を行いました。
結果、『・・・凄いわかりやすい。。これをみっちりやれば、普通に合格圏内にいけるぞ』と白味噌は確信しました。
それからは通勤時間中・帰宅後に家でとにかくDVDを見まくっていました。暇さえあればという感じです。DVDを一周したら、1年分の問題と解説とで照らし合し、それが終了したらまたDVDで確認という作業を繰り返しました。
5月~7月まではずっとその行動を繰り返し繰り返し、、、、。この時、解説を見ながらではありますが、問題正当数が80/180まで上がっていました。※ここで合格圏内まで到達していたらかっこいいのですが、中々それは難しかったです(笑)
しかし、あと2ヶ月あれば余裕でいけると思い、次の勉強方法にスライドしていきました。
白味噌の勉強方法 其の2~ひたすら暗記!システム手帳×付箋地獄~
7月終了時点でまだ正当数が半分を満たしていませんでしたが、惜しい解答が20問ぐらいありました。それは法律上の数値の問題で、誤差で間違っていることが多かったのです。
間違う問題に特徴があるならそこを修正するだけだと白味噌は考え、そして修正するにはとにかく暗記することだと思いました。暗記するには『どれだけ問題に目を通せるか』が重要になると思った為、すぐにシステム手帳と付箋を購入しました。
例えば、受水槽を設置する課周囲の状況に覚える数値が多数あります。マンホールの内径の数値や受水槽天板から天井までの高さ、受水槽側面から壁側面までの距離、排水ホッパー(間接排水)までの距離など細かくあります。
そういった細かい数値は間違えやすい・他の問題と混合しやすい問題です。これらの数値が問われる問題で間違えた箇所だけ付箋に『図 + 文字』を入れて、システム手帳にはりました。
システム手帳のいいところは『ページを追加できるところ』、付箋の良いところは『貼り付けと剥がしが繰り返し可能なこと』です。
間違えたら付箋をシステム手帳に貼り付け、普段から手帳を持ち歩き、ちょくちょく見ていました。そして、覚えたなっと思ったら剥がす。剥がした付箋は別に保管し、後日また確認して覚えたかどうかをチェック。
8月の間はこの作業を繰り返しました。
8月が終わるころには問正答数が120/180ぐらいにはなっていました。
白味噌の勉強方法 其の3~実務が資格勉強化?日々の業務を仕事に活かせ~
残りの1ヶ月、、、。なんとか合格圏内に入れたものの、まだ色々と不安が残る白味噌。
残りの1ヶ月は効率化を意識し、普段の業務も勉強に応用するように取り組みました。
ビル管理試験は建物の保全に関わる総体的な資格です。
普段業務で行っている環境関係の点検や各行政への届出は建築物環境衛生法に乗っ取ってやっているものが多くあります。
白味噌はこいつを利用する手はないと普段から業者の点検報告書の数値に目を配り、さらなる点数アップに励みました。特に業者にはよく話しかけていました。害虫の効率的な退治の方法、実際にどういった対応をするのか、使っている薬剤の成分は?とか利用できるものはとことん利用しました。
業務に関わるのだから、普段から勉強しているのと一緒です。
資格試験時ぐらいは意識をたかくするのもいいと思います。
9月の中旬頃から急激に点数が延びて各年度の問題で、155/180ぐらいに取れるようになっていました。
正直この時点で、もう白味噌は合格の二文字を確信しましたが、なにがあるかわからない以上、最後までDVD+過去問+通常業務応用+システム手帳付箋コンボで勉強しました。
白味噌 VS 180問 殺人ノック ~あれ?今、何問目だっけ??~
試験日当日がついにきました。
5月から本格的に勉強を始め、この5か月間は白味噌史上、最も真剣に勉強をした期間でした。
ベストの状態で受験したいと思った白味噌は受験地の近くであるホテルを利用しました。最後まで勉強時間を確保するためです。
受験地には3時間前に着きましたが、凄い良い天気だったのを覚えています。
こんな天気なのに資格試験受けなきゃならないとは、、、、。絶対落ちたくないと思いました。
資格勉強をしている時間が最もこの世で無駄な時間の一つだと思っているからです。
落ちてまた勉強やり直しとか絶対嫌だと思いました。
答案用紙と解答用紙が配られて、試験開始の号令が出ました。
数か月間疑似的に180問解いてきましたが、やはり本番の疲労感は別格ですね。
どんな問題がでてくるのかわからないドキドキ感と合否の二文字が頭にちらつき、難しい問題が出る度・自信がない問題が続くたびに疲れが増しました。
2018年度は午前中の問題が例年に比べむずかしめ、、、というか変な問題が多く、正直65/90ぐらいが自己採点で少し焦りました。午後もまたこんな問題が続いたら、、、とか考えてました。
昼休憩を取ればいいのに、白味噌は不安で午後の問題の復習をする始末でした(笑)
幸運にも午後の問題はすごく簡単で、80/90ぐらいでした。
午前で帰ってしまう方が結構いたので、午後まで粘ってみたらいいのにな、、、と余計なおせっかいが頭に浮かびました。やはり、資格試験は最後まで諦めないど根性が必要だと思います。
試験前に復習~午前試験~昼休憩(復習)~午後試験とハードスケジュールで頭を回転させていたからか、午後の165問目辺りで全く手が動かなくなりました(笑)
というか、問題を読んでも頭に入ってこなくて、気付いたら5分ぐらい経過していたこともありました。※ビル管理試験は1問あたり解答時間の目安が2分程度です。
単純に問題数180問て、多すぎだと思います(汗)いまだからこそ良い思い出になりましたが、二度と受けたくない資格試験になりました。
最後の知恵を振り絞り、無事全問解答を記入しおわり試験が終了しました。
約10時間近い時間を全力投球で取り組んだので、試験が終了したあとの白味噌は妙なハイテンションに包まれ、奥さんに試験終了報告をしていました(笑)
そして、合格へ・・・。
合格発表は1ヶ月後でしたが、試験後に解答を見直した結果、合格圏内に入っていることを確信していた為、合格通知が待ち遠しくて仕方がなかったです。※これで、マークシートずれとかあったらいい笑いもんです。
1ヶ月後(11月)、HP上に自分の受験番号を見つけて安堵し、免状申請を提出、そのまた1ヶ月後(12月)に免状が届きました。
今までの資格免状とは違い、A4用紙で厚生労働大臣の名が記載された免状でした。
別に免状で興奮とかはなかったですが、それなりの勉強期間が報われたこと・ビルメンとして一定の知識が証明できたこと・転職の強い武器を手に入れられたことなどようやく胸をなでおろすことができました。
この資格は建物全体を総体的に扱う知識を証明する資格です。総体的にというのは『全体的にすべてを知っている』という意味ではないと思っています。
白味噌は『全体的にある程度知っている』という知識を証明できる資格、それがこの建築物環境衛生管理技術者だと思っています。そして、総体的にマネジメントをするにはその『ある程度』の知識でも仕事は回るということです。
ビルメンのこれからは設備を直す能力ではなく、全体的に建物を管理していくための指示が出せる能力が求められると日々感じています。
その為には、まず全体的な知識をつけてみてはいかがでしょうか?
それらの知識がビル管理試験で得られると思いますよ?
これからビルメンになりたい方・経験が2年になった方は、まずこの資格を受けてみることをお奨めします。
ではまた違う記事でお会いしましょ!
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